ブガッティ ヴェイロンVSパガーニ ゾンタ
ブガッティ ヴェイロンとは
フランスの伝説的なスポーツカーメーカーであるブガッティは、フランスグランプリやモナコグランプリで勝利など輝かしい実績を残してきた。自動車メーカーとしては生き残ることができなかったが、90年代にブガッティのブランドを冠したクルマが作られたこともあった。その後ブガッティのブランドはVWが手に入れて現在に至っている。VW傘下に入った後、フェルディナント・ピエヒ会長の大号令によってヴェイロンの開発が始められた。1000馬力、時速400km/h以上という大目標はピエヒによって立てられたものだが、試作車の多くで壊れてしまうなど、一般的には実現できないと見られていた。悪戦苦闘の開発過程を経て日の目を見たのがヴェイロン16.4である。量産車は2005年の東京モーターショーが初公開された。ツートーンカラーに彩られた2ドアクーペのボディのフロント部分には馬蹄形をしたグリルと赤地のブガッティのエンブレムが設けられる。搭載エンジンはVWが開発したW型16気筒で、空前絶後ともいえる1001馬力を発生し、最高速は407km/hに達するという。世界で300台だけの限定生産で、正に"走る宝石"と呼ばれるのにふさわしいクルマである。
パガーニ・ゾンダ(Pagani Zonda)は、イタリアのパガーニ・アウトモビリ社が1999年から2006年まで製造していたスーパーカーである。
AMG製のV12エンジンをミッドに積む。エクステリアはパガーニ・アウトモビリ社の創立者、オラシオ・パガーニ自らの手によるものである。
アドバイザーとしてパガーニが崇拝する、同じアルゼンチン出身で、不世出のグレートドライバーとして知られる、ファン・マヌエル・ファンジオが起用され、ファンジオの意見が随所に取り入れられている。イタリアのスーパーカーがドイツのエンジンを使うことは珍しいが、これもファンジオのアイディアである。
特徴的なエクステリアに相応しく、インテリアは絢爛かつ豪奢。マテリアルには、レザーとアルカンタラ、アルミ、カーボンファイバーを用い、独自の世界観をもつ。
日本には保安基準の関係で正規輸入はされておらず、インポーターやディーラーもないため、日本以外のディーラーから購入し、輸入する、二次販売の形態(いわゆる並行輸入)で少数が上陸している。
2004年、辛口の批評で有名な米国のスポーツカー専門誌、スポーツカー・インターナショナルの選出したベスト・スポーツカー2000年代部門で第4位を獲得している。
2006年ジュネーブモーターショーでゾンダ・ロードスター Fを発表した。このFはファンジオのFである。
2008年8月、日本に正規輸入第一号車が納車済み。世界に25台中のシャーシナンバー24
また、最上位モデルであるチンクエは5台のみ生産され、価格は80万ユーロであったが完売している。
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